カシュガル
→叶城
(4時間)
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03.08.08
公共のバスで4時間。バスは少なくとも1時間に1本はあり、道路も快適。日本からここまでは順調に公共の交通機関で旅行が出来た。明日からはヒッチハイクの旅が始まる。スーパーでソーセージ、干し葡萄、チョコレート、ビスケットなどの非常食を購入した。
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叶城
→アリ
(2泊3日)
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03.08.09
公式の許可証をもらえないまま、未明に町の南にあるアーバンと呼ばれるヒッチポイントに行った。運良く15分で闇バスをヒッチすることが出来た。2泊3日800元。2003年8月現在、西部大開発に伴う工事のためこの新蔵公路は10日に1日しか通行できない状況であった。また、公共のバスは許可証がないという理由で乗れなかった(実際には乗っている人もいるので、運転手次第)。ルート上で公安の取り締まりが最も厳しかったのは叶城。行程の途中パスポートの提示を求められた検問所は3ヶ所。ちなみにドライバーは賄賂として役人に煙草とハミ瓜を渡していた。
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03.08.10
高山病対策としてダイアモックスとラシックスを日本から持って行った。睡眠中は新陳代謝が落ちるので、バスの中では冬山さながらに「寝たら駄目だ」と互いに声を掛け合った。なんとも言えない一体感があり、今では良い思い出である。水分を多量に摂取し利尿剤で新陳代謝を促すのは高山病対策としては効果的であった。途中、標高3000m以上であるにも関わらず、海軍基地があった。なかなか興味深い事実である。ルトクで宿泊。
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03.08.11
午前中にはアリに到着。早速、公安に出頭した。担当者も慣れたもので友好的な対応であった。ただし罰金350元(約4500円)。このとき15日間の滞在許可をもらう(許可の延長もこの事務所で簡単であった)。アリはチベット西部の物資の集積地である。町の変化は激しいため、ガイドブック「旅行人ノート・チベット」(第3版)の地図どおりではないので要注意。中国農業銀行の2階では日本円の現金を現地通貨に両替してくれる。ネットカフェやスーパーマーケットもある。
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アリ
→メンシ
(7時間) |
03.08.12
日の出後から3時間待ってようやくヒッチに成功。行商人のボロいランクルだった。タルチェンまで一気に行くつもりだったが、贅沢を言ってはいられない。タルチェンの手前にあるメンシという町まで乗せてもらうことにする。ドライブインを相手に商売をしながらの移動となった。時には遊牧民のテントへも商売に行き、お供をした私はバター茶をご馳走になった。最近の遊牧民は太陽電池で充電をして夜には電灯を使っているようである。ランクルのキャブレターの調子が悪く、途中3度も止まってキャブレターを分解し掃除をした。ランクルをヒッチできたといっても安心できない。アリから南へ延びる道路は舗装工事中であった。かなりの勢いで整備中である。
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ティルタプリ |
03.08.13(午後に一時小雨)
カイラス、マナサロワール湖と並ぶ三大聖地であるティルタプリに行った。ここでは温泉に入ることが出来る。タルチェンから徒歩で片道95分。往路は軍のパジェロに乗せてもらった。
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メンシ
→タルチェン
(3時間) |
03.08.14
メンシはインド人巡礼者が訪れることの出来る最北の町となる。インドとは国境紛争が有るのでインド人に対しては移動が厳しいようである。
午後になってようやく巡礼トラックのヒッチに成功。3時間ほどでタルチェンに到着。巡礼トラックに乗ったおかげで、看板すらないチベット人の巡礼宿に10元で宿泊できた。外国人向けの宿に比べてかなり安い。しかし羊の肉を干してある部屋で寝ることになった。臭かった。
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